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<ビジネス書>話すことを選んだ女性たち~60人の社会・性・家・自立・暴力~

本の紹介

 

作者名:アナスタシア・ミコバ、ヤン・アルテュス=ベルトラン 翻訳:清水玲奈
初版:2022年
読書時間:5時間
オススメ度(5段階評価):4
#人権#ダイバシティ#女性問題#性教育#社会制度#LGBTQ#性#ジェンダー#セックス#ドキュメンタリー

女性が受けている差別や偏見、宗教的な問題について勉強したい方にオススメです。

はじめに

世界中の女性にインタービューし、それぞれの女性が経験した偏見や差別について綴った本を紹介します。
本書はカラー写真が多く、各章末に興味深い統計データが示されています。

僕は男女共に社会的に平等に扱われるべきという考えを持っています。男だからお金を稼ぐ、女だから家で子育てや家事をするという考えには反対です。男でも女でもお金を稼ぐ必要はあるし、家事や子育てをする必要があると思っています。生物学的に男女が異なっている事は承知しています。外見的、ホルモン的に異なります。性別が違うからといって、出来ないことや優位に立つことは基本的にはないと僕は思います。

概要

性は英語で「sex」と「gender」です。sexは人間の性別としての性、genderは社会的な性です。「sex」の問題は男は男らしく、女は女らしくするべきという考え方などです。性別だけで出来る事を制限することが問題点としてあります。genderの抱える問題は男だから管理職につけるが、女は男の下で働くなどです。仕事の内容に相違はないのに性別だけで役職や仕事内容が決まってくることが問題です。
「sex」と「gender」を意識しながら読むとより理解が深まります。
宗教的偏見、文化的偏見、性教育の必要性、結婚とは、子育て、母としてなど様々なテーマで実体験が語られています。

内容

1章 女であること
フェミニズムという考え方がでてきます。女性は家事をし、子育てをするものだというステレオタイプに悩まされた方の話が聞けます。日本で男女を社会的に区別することは問題とされていますが、世界では女性<男性と考えている地域も多く存在しています。

2章 自分の体を生きる
生理について書かれている章です。日本では小学校で、生理について聞かされる機会はありますが、世界ではそうではない国があるようです。初経で血が出てびっくりするということもあるようです。宗教的に生理期間は男性に会えなくするという地域もあるようです。生物的に男女の成長の違いについて学ぶ場すらなく、大人に変わっていく自分を怖く感じる女性も紹介されています。性教育の大切さを痛感する章になります。

 

3章 性を探求する
女性器切除の現実について語られる章です。女性器切除とはアフリカの一部の国で行われている風習です。
また、性交についても語られる章になります。女性にとって性交は妊娠と直結する問題です。性教育がないことで、性交とは何なのか?性交するとどうなるか知らずに妊娠してしまうことも多々あります。ここでも性教育の大切さが学べます。

4章 母になる
10代前半で出産し、母になった人の話があります。性教育を受けていなかったため、子供はお腹が開いて出てくるものだと思ってたみたいです。学校に通いながら子育てもして大変だった経験が書かれています。
母になったことを後悔する女性、幸せに思っている女性、子供が巣立って自分の価値観を探している女性など母としての話が書かれています。

5章 結婚について
世界で恋愛結婚は当たり前ではありません。親が決める結婚、村が決める結婚もあります。そして、10代前半に無理矢理結婚させられるということもあります。インドなどでは、宗教的階級により結婚できない相手がいたりします。結婚すると相手の家の所有物となる場合もあるようです。世界での結婚というのは自由でないということが分かる章になっています。

6章 暴力に対して声を上げる
殴る蹴る以外の暴力も存在します。精神的な暴力というのもそうですが、ここではレイプについて多く書かれています。夫婦間でもレイプは存在します。合意なき性交です。恋愛結婚でない場合などに多く存在するように思いました。トラウマになっている女性も多くいます。暴力が続くことで、相手に屈することが当たり前になり負の連鎖になっていった女性が紹介されています。男女共に暴力とはなんなのか教育を受ける必要性を感じました。

7章 自立すること
教育を受けたことで自立出来た女性の話が印象的です。女性は10代で結婚し教育は受けなくていいという地域で育った女性。たまたま親が学校に行かせてくれて教育を受けることが出来たことで他の女性とは違った生き方ができています。
そしてアイルランドの元大統領の女性の話など、国のトップにたっている女性の話など掲載されています。

 

各章末のコラム
様々なデータやグラフが分かりやすく掲載されています。
女性に産まれたことて制限を受ける国の数、男女平等が進んでいる国、世界の出生率、妊産婦の死亡数、一夫多妻制、性暴力などについて、書かれています。

まとめ

世界には女性にとっては住みにくい地域が残っていることがわかりました。ダイバシティにおいて様々な現実があることを理解することは大切です。無理矢理結婚させられた人、暴力を受けている女性、教育を受けることを制限されている女性、自分の知っている世界が全てではないことを勉強しました。

女性の社会問題に限らず様々な分野で自分が知らないことは多いです。色々な本で現実を理解する所から始めようと思いました。

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