<子育て本>性教育≠セックス??性教育の教える勉強編

本の紹介

<子育て本>みがまえなくても大丈夫!性教育はこわくない 幼少期からの性教育 田中まゆ、山分ネルソン作 初版2021年
読書時間:2時間
オススメ度(5段階評価):5
子供を育てているすべての方、学校関係者などすべての方にオススメの本です。柔らかいタッチで書かれており、文字も大きく気軽に読むことが出来ます。この本を読むのに身構えなくても大丈夫です。
#子育て#性教育#初等教育

 

はじめに

僕は子供が生まれてから学校では学べないことをどのように伝えてくのか日々考えています。お金の教育、性教育がこれにあたるのかなと思っています。今回は性教育をどのように行っていくのかわかりやすく解説している本を紹介します。ちなみに僕は性教育を受けた記憶があまりなく、どんな内容なのか、いつから、どんなタイミングで行っていくのか全く分かりませんでした。そんな素朴な疑問をネルソン医師と田中助産師による対談形式で楽しく学べます。ネルソン医師が父親目線でわからないことを問い、田中助産師が講義し、二人で詳しく解説する感じで展開されます。

概要

この本は性教育の本というよりは、性教育のする方(親や先生など)に向けた性教育の必要性や子供に教えるときの方法、実践的な受け答えの方法が書かれています。

性教育は子育ての延長で以下3つは子育てにも通じる考え方なので紹介します。1、質問を受け入れる
2、ウソをつかず質問のみに答える
3、気合を入れ過ぎない

日本での性教育は当たり障りない内容だけが教えられてきたのが実情です。コンビニでは当たり前のようにアダルトコンテンツが並んでいますが、性教育を受けたことがあると自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。

性教育がなされないのは「自分はふみこんだ教育を受けていないけど、特に大きなトラブルもなかったしわざわざ教えなくても大丈夫」と多くの人が感じているからです。本書では性教育は予防接種と紹介をされており、性教育を受けることで未然に防げるトラブルは多くあります。

色々参考になった内容は多かったですが、今回は特に勉強になった4つの事項をお伝えします。

内容

作者の紹介から

山分ネルソンさん:3児のお父さんで産婦人科の医師。マレーシア出身。母国では宗教的な理由で性的な表現はタブーとされています。

田中まゆさん:助産師で病院勤務。思春期相談保険相談士として性教育にも携わっています。

そもそも性教育とは

性教育についてユネスコから発表されているガイダンスがあります。そこには5歳から18歳まで学ぶべき項目が4レベルに分かれて記載されています。

●レベル1(5-8歳):赤ちゃんはどこから来るのかを知り、自分の体の権利を学ぶ。
何が適切なタッチか理解する。自分の体にどのように触れられるのかを決める権利がある。

●レベル2(9-12歳):妊娠の詳しい仕組みと妊娠をしないための方法を知る。
排卵と射精の仕組みを理解し、この両方が妊娠には必要な事を理解する。成功しないことや避妊具の使用で意図しない妊娠を防ぐことが出来る。成長に伴うプライバシーの必要性を理解する。

●レベル3(12-15歳):妊娠にまつわる様々なリスクやメディアリテラシーについて学ぶ。
避妊具の特徴理解。性的なメディアは刺激物であり有害となる可能性がある。

●レベル4(16-18歳):性に関する自己決定とそれに伴う責任を理解する。
子供を持つか持たないか、いつ持つのか決定できる。パートナーとの性行動のために同意は不可欠。性に関わる意思決定には、法的責任を伴う可能性がある。

 

性教育は予防接種ともいわれています。子供が性的な被害者になること防ぐだけでなく、加害者になることも防ぎます。知識をつけることで、知らないうちに誰かを傷つけてたり、性的なトラブルに巻き込まれるのを防ぐことが出来ます。どんなことがアウトなのか判断できるようになります。

性教育は3歳からお風呂で始める

子供は3歳くらいになると色んなことに興味を持ち質問してきます。そしてお風呂は男女の体の違い、大人と子供の体の違いに気が付く場面です。この時に質問が来れば、性教育が始まります。幼少期は教えるのではなく、質問に答えるだけで大丈夫です。まずは質問をしてきたことに対してほめてあげます。「良く気付いたね。」「良いことを聞くね。」と質問を受け入れます。質問の答えに困ってもウソをつかず、質問に対してのみ答えます。「赤ちゃんはどうやってできるの?」(と聞かれても「橋の下で拾ってきた」、「コウノトリが運んできた」とウソをつくのは良くないです。ウソをついてしまうと、性教育を始めるときにこのウソを撤回するところから始めますので。最初からセックスについて聞きたい子供はいないので身構えなくても大丈夫です。返答に困った場合は、調べて返答することを約束しましょう。質問に対する返答例を紹介します。「女の人が持っている赤ちゃんのもとと男の人が持っている赤ちゃんのもとがくっつくとできるよ。」もしここで「赤ちゃんのもとはどこにあるの」と聞かれたら「女の人はお腹の中に、男の人はおちんちんの玉になかにあるよ」さらに子供から「赤ちゃんのもとはどうやったらくっつくの」と聞かれたら「あかちゃんは女の人の体の中で育つから、男の人は赤ちゃんのもとをおんなの人のお腹に預けるんだよ。」という流れになります。

さらになぜ「赤ちゃんがどこから来たの」という質問に至った経緯を聞いてあげます。もしかしたら兄弟が欲しいと思っているのかもしれませんし、幼稚園や保育園で赤ちゃんの話になったのかもしれません。

子供の興味は長く続かないことも多いので一気に知識を詰め込むのでなく、繰り返し色々な場面でお話するようにしましょう。気合を入れて詰め込もうとしても他に興味が行くこともあるので聞かれたことだけを正直に答えてあげるのがいいかもしれません。

プライベートゾーンを理解させる

プライベートゾーンとは水着で肌が隠れる部分を言います。胸、陰部、おしりなどです。「水着で隠すところは自分だけの大切な場所で、簡単に他人が見たり触ったりしていい場所じゃないんだよ。」と教えます。プライベートゾーンは自分で見たり触ったりするのはいいが、自分以外に見られたり触らせたりしていけません。そして他人のプライベートゾーンも無理に見たり触ることもダメです。たとえ親のプライベートゾーンであっても許可なしに触ってはいけません。触りたい時には「触っていい?」と聞いてからにするように教えます。自分以外にもプライベートゾーンはあることを理解させるためです。逆に親は子供のお尻を拭くときや体を洗う時などには同様に「洗うね。触るよ。」としっかり伝えるようにします。プライベートゾーンを理解していると、性的な被害に巻き込まれた時にすぐに気が付くことができます。「他人に決して見せたり、触らせたりさせないプライベートゾーンについてこの人は聞いてくるぞ。触ってきているぞ。」子供はその時には気が付くことが出来ず、後から自分のされたことに気が付いて深く傷つくこともあります。トラウマになることもあります。プライベートゾーンの理解はそのようなことを未然に防ぐことが出来ます。

さらにマナーを理解させることができます。外での下ネタを防ぐマナーです。プライベートソーンの話は家の中だけにすること、外でその話をすると嫌な思いをする人がいるかもしれないことを教えます。子供は外でも「うんち、おしっこ、おちんちん」と言いますから。

生理の伝え方

最後に生理の伝え方についてまとめます。

生理中のお母さんは子供とのお風呂を避けがちになります。服を着たまま子供の体を洗ったり、お父さんに任せたり。まずは生理を隠さないところから始めていきます。あえて血を見せつける必要はないですが、普段通りで大丈夫です。ナプキンも自然な所に置きましょう。子供はお母さんから血が出ているのを見ると「お母さん、血が出ている。大丈夫?怪我したの?」と聞いてきます。ウソをつかず「生理だから大丈夫だよ。」と答えます。このやり取りを何回かしていると、たまにお母さんの体からは血が出ていることがわかってきます。生理について少しずつ理解してきたら「今日は血が出る日だから湯船に漬かるのはやめとくね」「横になってちょっと休むね」「早めに寝るね」と自分の体を労わるところを見せます。生理は体が頑張っている時だから自分でケアする必要があることを教えます。子供のうちから生理について慣れておくことで、女性の体、妊娠をより理解するきっかけになります。

まとめ

性教育だからと言って身構えることはなかったです。普段の子育ての延長として、子供とのコミュニケーションの一環として子供と一緒に勉強出来たらいいかなと思いました。プライベートゾーンを理解させることで、マナーや護身につながってくるとは思いませんでした。今回学んだことを活かして、まずはお風呂でプライベートゾーンを理解させるところから始めてみようと思います。

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