<ビジネス書>花まる学習会 若い先生のための教えることが楽になる技術

本の紹介

花まる学習会 若い先生のための教えることが楽になる技術 花まる学習会代表 高濱正伸著 実務教育出版 初版2022年
読書時間3時間
オススメ度(5段階評価)3
初等教育以下を提供している全ての人にオススメです。幼稚園、保育園の先生、子供の親が読んでも学びがあります。
#子育て#初等教育#保育園#幼稚園#塾講師#中学受験#聞く力#コミュニケーション

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花まる学習会 若い先生のための教えることが楽になる技術 [ 高濱 正伸 ]
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はじめに

僕は薬剤師です。学校の先生ではありません。小学校の先生になりたかった時代がありました。学生時代は家庭教師で中学高校生を教えていました。今は子育てをする親です。そんなこともあり、「教育」についてはとても興味があります。
今回紹介する本は子供との接し方、自然の中での遊び方、クレーマー親への対応など学べます。学校の先生になって間もない20代の方やこれから先生を目指す学生に向けて書かれた本です。子供を育てる親として読むと先生の苦労、先生へ求めたくなるもの、子供の育て方を学べます。

概要

作者は「自立したメシが食える大人に育てる」ことを目的として花まる学習会という塾を1993年に設立しました。学校で本当に学ばなければならないことは理不尽な世界でも生き抜くことのできる強さです。競走する相手に負けること、いじめられること、争いに巻き込まれること、理不尽な事は社会に出ると沢山あります。それを乗り越えるための力を養う場こそ学校になります。花まる学習会は塾として公立の学校とタッグを組み官民一体型の事業にも取り組んでいます。塾ならではの指導要綱を超えた独自のメソッドを学校に提供しています。

子供たちは教科書からだけでなく、友達との関係、自然との触れ合いなどからもたくさんのことを学びます。そして、年齢によっても考えていること学ぶ内容は異なってきます。そのため、大人は子供成長に合わせて対応方法、教える内容を変える必要があります。

保護者対応は教員であれば避けては通れない道になります。クレーヤーと過した保護者(別名モンスターペアレント)の対応も求められます。彼らモンスターはどうしてそのようになってしまったのか?その心理を理解することで教員としての成長があります。また、子供をより理解するためには家庭環境に目を向ける必要があります。家庭での状況をどのように聞き出すか、どれくらいの頻度で家族と連絡をとるか、声掛けが鍵になります。



内容

子供の特徴を理解する

人間は10歳前後で変態します。10歳までは「赤い箱(幼児期)」、10歳以降は「青い箱(思春期)」です。10歳を境に生き物として性質が全く異なります。

赤い箱の特徴は①落ち着きがない②我慢ができない③集団で伸びる④興味があるものには疲れない⑤喜怒哀楽が自然

子供が持つエネルギーを外に発散させつつスピーディーな授業展開が求められます。声を出させることが有効です。じっとすることが苦手なこの頃は遅い子に合わせるよりやや早めの子に授業は合わせていきます。集団で伸びる性質も重なり上手くいくようです。褒められたら全身で喜び、間違えたら泣くほど哀しい、感情表現が豊かな事はこの時代の特徴と言えます。

青い箱の特徴は①振り返りができる②「面倒くさい」が口癖③親と距離を取ろうとする

赤い箱から青い箱に急に変わる訳では無いです。少しずつできることが増えていきます。
赤い箱の時は計画性がなく、反省することが苦手でした。それが少しずつできるようになり、自分の行動を振り返れます。間違えた問題をやり直すこと、反復練習などもできるようになります。家以外の外の世界に師匠を求めるのもこの時代からです。反抗期が始まり、親以外で師匠を求めます。学校の先生や習い事の先生などが師匠になれることが理想です。

野外体験を楽しむ

野外体験で身に付けたい力はどんな困難な環境でもたくましく生き抜こうとする強い意志力と行動力です。野外活動で得られる経験は教室では学べないことです。この塾での野外体験は知り合いや同じ学年の子が同じグループにならないように振り分けます。そうすることでミニ社会が作られます。社会に出ると自分からコミュニケーションをとり、仲間を作り、居場所を見つけながら生きていかなければなりません。その訓練をしていきます。実体験を積むことで子供は成長していきます。
野外活動に事故や怪我は必ず付いてきます。それをどれだけ減らせるかはインストラクターの腕にかかっています。どれだけ危険をイメージできるか、自然の中での経験や知識、子供への愛情がリスクを減らします。
野外活動の具体的な内容はここでは説明できないくらい膨大で面白い内容となっているので本書を確認ください。

保護者を味方に付ける

「聞く力」の大切さが書れています。まずは相手を知ることから始まります。「自分とは違う他者に対して、どれだけ想像力を働かせられるか」が問われます。その人のバックグラウンドをできるだけ知る必要があります。相手から上手く情報を引き出して声を聞く力が求められます。
次はクレーマーとなってしまった保護者への対応についてです。そうなってしまったのにも必ず背景があります。それを理解することで解決の糸口が見えて子供の成績向上に繋げることもできます。算数が苦手な子の親がクレーマーになり、それを解決した例が本書ではかかれています。

保護者が知りたいことを理解することも大切です。保護者は「うちの子」の様子が知りたいのです。 一般論や授業の様子が知りたいのではなく、自分の子供がどんな感じになっているのかを伝えてもらえると安心します。

今回紹介したこと以外に長い授業も苦痛にならないコツや褒め方、叱り方などが紹介されています。




まとめ

子供は成長の時期により特徴があります。10歳を境に教育法や声掛けの方法を変えると効果的です。自然の中で全然知らない子と過ごす体験することで社会に出る訓練ができることがわかりました。最後に保護者を味方につける方法が書かれていました。保護者は敵ではありません。むしろ保護者の協力がなければ学習効果は高くなりません。

教職は次世代を育てる大切な職業です。学力を伸ばすことは大切ですが、それ以上に「自立して生きていくための力」を教えて頂けるといいなと思いました。集団生活を通して、社会の厳しさ、上手く逃げる術、協力して目標を達成していく喜びなどをうちの子供には教えて欲しいです。学力だけであれば、家で身につけることができます。学校でしか学べないことを期待しています。

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