<小説>赤と青とエスキース

本の紹介

<小説>赤と青とエスキース 青山美智子著 PHP研究出版 2021年初版
読書時間:3時間
オススメ度(5段階評価):5
#絵画#本屋大賞2022年ノミネート#伏線回収#恋愛小説#バッドエンド#ハッピーエンド#メルボルン
バッドエンドとハッピーエンドどちらも読みたく、感動して涙を流したい方にオススメです。

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赤と青とエスキース [ 青山 美智子 ]
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はじめに

綺麗な絵が書かれた表紙の本を見つけました。絵画を題材にした本です。2022年の本屋大賞にノミネートされている本ということで読みました。
少しネタバレもありますのでご注意してください。
原田マハさんのように有名絵画を題材にした物語ではないですが、絵が紡いでいく物語です。僕は原田マハさんをはじめ絵画をモチーフにした話が好きなんだと改めて思いました。

人生は急がなくてもいいよ。大好きな人と一緒に居られることが一番幸せなんだよとこの本は教えてくれている気がします。頑張りすぎた日常にそっと休む時間をくれるそんな作品です。一気読みすること間違いなしです。
本の帯には2度読み必至と書かれていますが、その通りになると思います。1回読んで泣いて2回読んでも泣けます。



概要

登場人物はブー、レイ、ジャックです。「エスキース」というタイトルの絵が色んな時代色んな場所を旅する物語です。4つの物語を絵が繋いでいきます。
青春ストリーでもあり推理系のような小説です。今回は1章と少しだけ紹介します。
4章からなる小説です。レイとブーはオーストラリアのメルボルンで出会います。レイは日本人の女の子で、大学の留学でメルボルンにやってきます。ブーはメルボルンで日本人両親と暮らす青年です。出会いは2人が20歳の時でした。レイは英語に自信があり留学を決めていたのですが、いざオーストラリアに来ると訛が強い英語に会話もままならず自信を失っていました。暗く地味になっていたのです。そんな時バイト先のバーベキューがあり、そこで出会ったのがブーでした。ブーは生まれも育ちもメルボルンだったので色々案内することを約束します。二人で会うことを重ねて、ブーはレイに告白します。オッケーを出さないレイにブーは提案します。レイが日本に帰る日までの期間限定で付き合うことを。帰国してからも続けようなんて野暮ったいことは言わない。別れるときになってべそべそ泣くなんてダサいことしないから
ということでスタートします。
こうして別れることが決まった恋愛がスタートしていくのです。

レイの留学もあと数日、二人の恋愛も数日のところでジャックという画家にレイの絵を書いてもらいます。この絵こそ「エスキース」というタイトルの絵です。ジャックはのちに世界的に有名になる画家でブーの幼馴染です。「エスキース」を皮切りに世にどんどん名作を送り出すのです。エスキースのモデルはレイです。レイはモデルをしている最中、ジャックの方を見ながら後ろに立つブーとのことを考えます。普段はケラケラ笑っているが、実は繊細で優しいブー。別れるときに傷つかないように期間限定と決めてスタートしたり。レイは今にも泣いてしまいそうな気持ちをグッと抑えてブーの顔をみると。ブーの頬には涙がつつっと伝っているのです。

ここまでがバッドエンドで終わる1章です。残りの3章でブーとレイはハッピーになるのか?この後二人はどうなるのか?是非読んでみて下さい。ちなみに少しネタバレすると2章以降ジャックの書いたレイの絵「エスキース」は出てきますが、2章3章と読んでいっても「ブー」も「レイ」も出てきません。あの二人はあれで終わったんでしょうか。



最後に4章に書かれていた名言を載せて終わりたいと思います。
ここでの主人公は50代の女性です。結婚はしておらず、1年前に彼氏と別れ、現在一人暮らしです。50代で再就職し、オーナーと2人でやりくりしているお店で働き始めます。そして、仕事も色々任せて貰えることになった矢先にパニック障害であることが判明します。オーナーに相談したところ、2週間の休みを貰えることになります。休みが明けて働こうとするともう少し休むように言われます。今から働いてもまた症状が悪くなることを懸念したオーナーからの優しさの言葉でした。
「生き延びなさい。人生初何度でもある。どこからでも、どんなふうにでも、新しく始めることができる。ただ、人生は何度でもあるけど、それを経験できるこの体はひとつしかない。だから、なるべく長持ちさせなきゃ」
若い頃から色々生き急いでた主人公。オーナーの優しさを噛み締めて治療に専念するのです。

まとめ

心地よく読みやすい小説でした。1章で気持ちのいいくらいのバッドエンドだったのはよかったです。東京ラブストーリーのような心のモヤモヤを感じることが出来ました。さらにその後の展開には驚かされました。こんなストーリーに出会えて良かったと思いました。

 

 

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